汚泥・汚水分解
- 余剰汚泥ゼロ施設
- 40施設以上
- 余剰汚泥ゼロ達成率
- 98%以上
※某食品会社は余剰汚泥自体はゼロであるが、排水の滞留時間が短く繊維質成分が多いので、定期的に分解しきれない残渣物を引抜いている為、上記数字。
汚泥と微生物の関係
排水を微生物処理する際に、大量に発生してくる泥上の物質。
私達は汚泥≒有機汚泥として扱っています。
世の中の大多数の排水処理は、微生物処理が活用されています。
それにより、日本の産業廃棄物の中で最も多いものが「汚泥」になります。
発生要因としては、汚れを食べた微生物たちが増殖を起こし、それらが汚泥となって堆積しているからです。
結果的に堆積した汚泥が余剰な汚泥となり、多くは産業廃棄物(有料)処理されているのが現状です。
これが隠れた社会問題にもなっております。
つまり、「水を微生物できれいにすれば汚泥が増える」という事が、現在の水処理の一つの常識となっているのです。
余剰汚泥ゼロのメカニズム
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汚泥分解の仕組み
自然菌と弊社菌群の共存環境
- 1.活性汚泥の発生
- 活性汚泥(自然菌や死骸の塊)は、通常固い殻(ペプチドグリカン)等で覆われている。これが主な原因で、微生物(自然菌)による分解が進まず。余剰汚泥が発生する。
- 2.弊社菌群を投入
- 弊社菌群の中には、独自の酵素を分泌する菌がいる。その酵素により固い殻(ペプチドグリカン)が溶ける。そして中のBOD成分が水中に溶解する。
- 3.BODが餌となり水質向上
- 溶出したBOD成分は自然菌や弊社菌群の餌となり、水質が向上。自然菌は再び活性汚泥を形成するが、再び酵素で溶けだされて、同じサイクルが繰り返される。結果的に、余剰の活性汚泥は発生しなくなる。
微生物によるBOD成分分解の化学式
①BOD成分である有機化合物(C.H.O.N.P) ※好気条件下
②CH3COOH 有機酸(酢酸)、C6H12O6 糖類(ブドウ糖)糖類に分解
③更に、CO2(炭酸ガス) + H2O(水) + NH3(アンモニア) + PO4(リン酸)まで分解し
④最終的に、CO2(炭酸ガス) + H2O(水) + N2(窒素) + PO4(リン酸)まで分解。
※PO4(リン酸)は、リン酸イオンとして水中に溶解。
余剰汚泥ゼロのメカニズム
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食物連鎖と余剰汚泥の関係性
汚泥の増減にとって最も重要な因子の一つが、食物連鎖における微小動物の捕食作用です。原生動物・輪虫類・円虫類などの微小後生動物、貧毛類などが、これに関与します。当社独自の複合菌技術により、多段的な食物連鎖を構築し、余剰汚泥の発生を抑えることが可能です。
- 汚泥発生量
- ΔX1=ΔX-G+ i・G-j・P
- ΔX:BOD除去に伴う汚泥増加量
- G:捕食された菌体量(kgd-1)
- i:捕食者個体に変換された菌体収率
- j:捕食者の自己酸化(分解・死滅)速度定数(d-1)
- P:捕食者量(kg)